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2008年03月 アーカイブ

2008年03月28日

相続人なく財産数十億円が宙に

花柳流で後継争いかぁ。
次元が違いますね。何らかのつながりないかなぁ。

 国内最大の日本舞踊流派「花柳流」で家元の急死に伴う後継者争いが続き、東京・築地のけいこ場など数十億円ともいわれる流派の財産が宙に浮いている。

 家元の死後、後見役の振付家が襲名発表したが、遠縁の舞踊家が「生前に後継指名を受けていた」と主張し、今月21日に財産の引き渡しを求める訴訟を東京地裁に起こした。家元に相続人はなく、財産は東京家裁の管理下に置かれている。決着がつかなければ大半が国庫に入る可能性もあり、江戸時代から続く伝統芸の存続にも影響を与えそうだ。

 後継者争いの発端は、花柳流の三世家元、花柳寿輔(じゅすけ)(本名・若葉)さんが昨年5月、72歳で急死したことだった。日舞の世界では流派の財産は家元の個人名義で所有されていることが多く、花柳流も、本部などの土地・建物や流派に伝わる踊りの著作権などの財産はすべて三世の個人名義となっていた。
 しかし、子どもや兄弟のない三世には相続人がなく、遺言書も残っていないため、東京家裁は昨年7月、都内の弁護士を相続財産管理人に選任し、財産を譲り受ける資格がある人がいるかを探すことになった。

 四世襲名を巡っては、三世の死後、花柳流の理事会で、後見役の振付家、花柳寛氏(77)が家元候補に選ばれ、寛氏は同7月、四世花柳寿輔の襲名を正式発表した。これに対し、三世の遠縁の舞踊家、青山貴彦氏(32)が「三世の生前に口頭で後継指名を受け、土地・建物の贈与も約束されていた」と主張。双方とも正統な後継者だと訴えたが結論は出ず、青山氏は相続財産管理人を相手取り、財産の引き渡しを求める訴訟に踏み切った。

 青山氏側は「歴代の家元はすべて前家元の指名で誕生している。自分は三世の求めに応じ、勤めていた会社を辞めて修業を積んできた。寛氏は候補に選ばれたに過ぎず、正式な家元とはいえない」と話し、近く自身が四世であることの確認を求める訴訟も起こすという。一方、寛氏側は「自分は既に四世を正式に襲名している」と反論。5月には東京・歌舞伎座で襲名披露公演も予定している。

 財産の行方は最終的に裁判所の判断に委ねられるが、「口頭の後継指名だけで全財産を引き継ぐのは難しいのでは」と指摘する法曹関係者もいる。

 民法の規定では、相続人が不在で遺言で財産の贈与を指定された人(受遺者)もいない場合、財産は国庫に帰属する。「三世と特別な縁故がある」と特別縁故者の申し立てを行って認められれば財産の分与を受けることもできるが、数十億円に上る巨額の財産がすべて特別縁故者に贈与された例はほとんどないという。

 後継者争いと相続の問題が複雑に絡んで、解決の見通しは立っておらず、花柳流のある理事は「築地の本部などは流派全体のもの。財産が国庫に入ることだけは何としても避けたい」と話している。

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